【FX】スキャルピングの利確と損切りpips数の目安!誰も教えてくれない勝てない理由とは?

【FX】スキャルピングの利確と損切りpips数の目安!誰も教えてくれない勝てない理由とは?

FXのスキャルピングは簡単そうで凄く難しいですよね?

特に利確と損切りのpips数の目安が分からずコツコツ・ドカンで大損してしまう人が多いようです。

しかし、FX歴15年の僕から見るとスキャルピングで勝てないは『10pipsで損切り』、『〇〇円で利確』など、どこかで見て聞いた根拠を自分に当てはめてトレードしているように思えます。

この記事では、スキャルピングで結果が出てないトレーダーが勘違いしている勝てない理由をまとめていきます。

スキャルピングの極意と言える内容なので、全部理解したら利確&損切りpipsで迷うこと無くスキャルピングで勝てるようになると思います。

(たぶん、ネットの何処にも書いていない情報だと思います)

気楽で簡単な手法と思っている

スキャルピングを気軽で簡単な手法だと勘違いしているとなかなか勝てません。

ネットでは『短期勝負なので副業にピッタリ』とか『隙間時間や休憩時間でも出来る』と初心者を煽るも居ますが、そんなに甘いものではありません。

なぜなら、短期の値動きを狙う手法ゆえに長期のトレンドや世界情勢に大きく左右されるからです。

スキャルピングは1分足や5分足のチャートを見てエントリーしますが、トレードを始める前に月足⇒週足⇒日足⇒時間足とマクロな目線から大きなトレンドを把握しなければいけません。

また、今世の中で何が起こっているか?話題の中心は何か?なぜ円安・円高に動いているか?を知っておくだけでも有利にスキャルピングすることが出来ます。

自分の実力を過信している

スキャルピングで勝てない人は、自分の実力を過信している傾向があります。

スキャルに限らずトレードで勝てるようになるには現状の自分の実力を知ることが何よりも大事です。

過去の検証からのブラッシュアップなしにトレードは絶対に上達しません。

もし、スキャルピングでなかなか結果が出ていないのであれば、一度冷静に自分のトレードの実力を見直してみましょう。

トレードの実力を知るには?

例えば、1カ月間のスキャルピングの成績が次のような結果だったとします。

利確&損切り(pips) 回数 合計(pips)
+2pips 20回 +40pips
+5pips 6回 +30pips
-10pips 2回 -20pips
-20pips 2回 -40pips
合計 30回 +10pips)

合計30回のエントリーの末、勝ちトレードが26回、負けトレードが4回、トータルで10pips。

勝率86.7%、1エントリーあたりの利益は0.33pipsです。

このデータから、トレードの実力は10pips/月なので、『月に1000pips抜きたい!』と思うのは実力以上の目標設定をしていることなります。

ここで、30回しかトレード出来なかったから100回トレードしたら目標達成できるかも?と思うのは間違いです。

なぜならFXはトレード回数が増えれば増えるほどコストとリスクが増えて行くからです。

改善点を探してみよう

さっきのトレード実績表を活用すれば自分のトレードの改善点が色々と見つかって来ます。

表から幾つかのポイントをピックアップすると…?

①2pipsで利確が多い
ポジティブ⇒2pipsの変動を読める実力がある
ネガティブ⇒5pipsの変動を読む力は弱い

②20pipsで損切り
ケース1

含み損が20pipsに到達するまでプラス5pipsになる瞬間があった
⇒5pips以下で利確しなかったことが原因

ケース2
エントリーして一回も含み益が5pipsを超えなかった
⇒5pipsの変動を読む実力がない
⇒損切り設定20pipsは幅が広すぎる

肝心なことは、数値や勝率だけでなく得意な利幅や損切りした時の状況(含み益を抱えたか?一回も抱えずに損切りしたか)も含めて見直すことです。

ポイントを洗い出したら自分のスキャルピング手法を改善するために新たなトレードルールを設けます。

トレードルール
①含み益が3pipsになったら決済する
⇒500円を読む実力はまだ無い
⇒200円を読む実力は十分にある

②含み損が2pipsになったら損切りする
⇒自分が読める値幅よりも狭くする

③月間で10pips取れたらトレードを止める
⇒ココで一旦再検証をする

月間で出たらトレードを止めるのは、自分の現在の実力【月10pips】を超えた時点で再検証を行うためです。

このルールを設定して損切りが先行するようであれば

  • 相場の目線が悪い
  • 目線は合っているがエントリーが悪い
  • 手法が悪い
  • 今の相場と相性が悪い

など色々と改善点や課題が出てくるはずです。

わらしべ
わらしべ
作ったらルールを守る!
ルールが守れない⇒検証できない⇒ルールが分からない⇒守れない、のエンドレスになってしまうよ。

損切りしないのは論外

スキャルピングの手法を調べると『エントリーの10pips下で損切り!』とか『資金の2%で損切り』とかテンプレートな答えが返ってくると思います。

が、ココまでの【トレード実力の把握】⇒【トレードの見直し】⇒【目標の設定】⇒【再検証】のサイクルを知るとテンプレートな答えを守っても勝てるようになる訳ではない理由が分かったと思います。

損切りは自分のトレードの実力に合った設定で行う必要があるのです。

(自分の実力で読める値幅よりも少なくする必要がある)

なので『損切りをしない』のは論外です。

仮にレートが戻ってきて利確できたとしても、単なるラッキーパンチが当たっただけだからです。

自分の実力を分かっていて損切りをしないのと、分からないで損切りをしないのは全く話が違いますので。

損切りは『負け』ではない。
一度も原資を減らさず増やし続けるのは不可能だよ。
わらしべ
わらしべ

正しい目標金額とトレード回数を定めること

自分の実力を知ったら次は自分の実力に合った目標を立てます。

もう分かると思いますが、スキャルピングで勝てない人は

『月10pipsしか勝てない』なのに『月100万円勝ちたい!』みたいな馬鹿みたいな目標を立ててしまいます

もう一度先ほどの月10pipsのスキャルパーのことを思い出してください。

初月
20日間毎日スキャルピング⇒月間10pipsの利益

次月(改善月)
新ルールでトレード⇒5日間で10pips到達

20日トレードしたら?
=(20÷5)×10pips
=40pips

よって、トレード能力から割り出す適正な月間目標は40pipsになります。

であれば2pipsの利確20回分なので、1日1回勝ちトレードをすれば目標達成=今までより成績が良い、となるわけです。

目標『金額』は原資に見合っているか?

目標のpipsが決まったら次は目標金額を設定します。

このブログでは口を酸っぱくして何度も書いてますが

原資100万円につき1エントリー1ロット(10000通貨)を厳守しましょう。

(何故かは別記事の【FX】実効レバレッジの目安は?実は超簡単な計算方法!で解説しているので割愛)

資金が10万円~50万円の場合はどうしたら?

1ポジション1000通貨を厳守すれば安全な実効レバレッジでトレードを再現できます。

1000通貨対応しているFX会社の使用を強く推奨します。

参考記事:トレーダー目線で選んだ1000通貨取引対応のFX会社

先ほどの自分の実力が月間40pipsとして、【実効レバレッジ】【証拠金】【目標金額】の関係を表に表してみます。

証拠金 1エントリーあたり取引量 月間目標(40pips)
10万円 1,000通貨 400円
50万円 5000通貨 2,000円
100万円 10,000通貨 4,000円
500万円 50,000通貨 20,000円
びっくり!
びっくり!
え!?めっちゃ少ないじゃん!!
FXってもっと稼げるんじゃないの!!?

と思ったかもしれませんが、今の実力ではコレが限界なので仕方ありません。

目標金額を上げたければどうしたら良いか?

  1. 証拠金をウンと増やす(現実的ではない)
  2. ロットを上げてギャンブルトレードをする(下手なのに破産します)
  3. スキャルピングの腕を上げる(これしかない)

この3つしかありません。

だいぶ遠回りしましたが…

『実力を知る』⇒『目標のpipsを定める』⇒『実力と資金力に合った目標金額を知る』

ココでようやく『スキャルピングの腕を上げよう』の話題に入れるのです。

この過程をすっ飛ばして上達しようとしても絶対に上手くならないと断言します。

参考記事:【FX】スキャルピング&デイトレの練習方法!初心者でもコツを掴んでトレード力がUPする方法

テクニカル的な技術を磨くこと

ここからはスキャルピングで勝てない人向けのテクニカル的な要素の紹介になります。

自分のトレード能力の把握と、目標を設定したらどんどん活用していきましょう。

『値幅』と『時間』を把握していますか?

値幅とは?

例えば、上のようなレンジ相場でスキャルピングを狙ったとします。

チャートは1分足で上値が133.270円で下値が133.0円なので変動の値幅が約30pipsです。

ということは狙えたとしても15~20pipsが限度なので、50~100pips狙うのは現実的ではありません。

時間軸とは?

値幅を動くのに掛かる時間を意識していますか?

さっきのチャート(1分足)で30pips動くのにローソク足が10本前後なので10分は掛かるということです。

逆に言えば10分以上ポジションを抱えるとトレンドが反転してマイナス転落する可能性が高いと予想できます。

『スキャルピング』と言ってエントリーしたのに何十分もポジションを抱えるのは持ちすぎです。

わらしべ
わらしべ
そもそも何pips動きそうな相場なのか?時間はどれくらい掛かるのか?

往復で取ろうとしないこと

スキャルピングでロングとショートの往復を狙ってませんか?

過去のチャートを眺めていると簡単に往復で利益を取れそうな気がしますが、後出しジャンケンで見ているから簡単そうに見えるだけです。

スキャルピングで往復取るべきではない理由

  1. トレンドの転換が分かり難い
  2. 含み損を抱えやすい
  3. 損切りの目安を付けにくい
  4. 忙しなくなり冷静な判断が付かなくなる

長期のトレンドに従うこと

基本的にスキャルピングは上位足のトレンドに従います

時間足や日足のローソク足を確認して陽線であればロング、陰線であればショートメインでエントリーします。

上の画像(12時間足)だと1本前も現在の足も陽線なのでロングを狙っていきます。

上位足に従ってロングメインでエントリーした方が損切りラインを決めやすいし、前回の安値を下回ることでトレンドの転換にも気付きやすいです。

トレードの時間帯に気を配ること

スキャルピングは短期決戦なので予測不能な値動きが起こりそうな時間帯やギャンブル性が高い局面は避けるのが無難です。

タイムテーブルを頭の中に入れておけばウッカリが無くなると思います。

各国市場の取引時間を把握する

時間 イベント 注意点
7:00 月曜は窓開け 9割閉まるが閉まらない時もある
9:00

9:55

東京市場オープン

仲値

仲値まで安定しない
12:30 後場が始まる
15:00 東京マーケット閉場 16時までにはポジション整理したい
16:00 欧州市場オープン 激しい値動き注意
21:00

21:30

指標が有る日は注意

30分くらいからNY勢参入

激しい値動き注意

NYオープンまでにポジション整理したい

22:00 ニューヨーク市場オープン 激しい値動き注意
23:00 指標が有る日は注意 激しい値動き注意
24:00 ロンドンフィックス 23:30あたりから激しく動き

各国の市場オープン時間は、新規参入者が増えるタイミングなのでトレンドが変わる/加速する可能性が非常に高いです。

指標発表前

指標発表前は値動きが地味になる傾向があるので、気付いたら優位性の低いポイントでエントリーしてしまってる場合もあります。

指標発表前のトレードはレジサポラインと同様にギャンブル性が高いのでエントリーするならロット少な目、もしくはそもそもエントリーを控えた方が無難。

僕は指標発表の30分前を目安にエントリーを止める&ポジションを整理するようにしています。

レジサポ転換

レジサポライン付近のトレードはギャンブル性の高いエントリーになります。

なぜかというと、多くのトレーダーだけでなくストップ狩りを狙うヘッジファンドも注目するラインだからです。

確かに上手くエントリーできれば大きく反発するか突き抜けるかなので儲かりますが、逆に行ってしまうと大きな含み損を抱えることになるので注意が必要。

僕はレジサポライン付近でエントリーする時は損切りを浅めに設定します。

参考記事:レジサポ転換のエントリーは危険?ダマシ&ストップ狩りが多い理由とは?

まとめ

以上、スキャルピングで勝てるようになるための極意でした。

我ながら超有料級の情報だったかな?と思いますが、正直スキャルピングの上達は一朝一夕では成しえません。

①第一にスキャルピングを甘く見ない

②実力を知る
⇒目標のpips数が分かる

③目標金額を決める
⇒ハイレバトレードは溶かすだけ

④テクニカル、技術を磨く
⇒ココでやっと技術的な話題に入れる

⑤有利な状況でエントリー
⇒往復取ろうとしない
⇒トレードの時間帯に注意

記事中でも書きましたが大事なのでもう一度

①~③をすっ飛ばしてスキャルピングの練習をしても絶対に上手くなりません

道のりは長いですが、一人前のプロトレーダーになるためにも頑張りましょう!!

どうしてFXで勝てないのか?

実効レバレッジが高すぎてコツコツ・ドカンになってませんか?

僕は実効レバレッジ5倍以下のトレードを厳守しています!

軍資金 1エントリー 合計ポジション
10~50万円 1000通貨 5つまで
100万円~ 10000通貨 5つまで

『自分の資金力に見合わないハイレバトレード』はトレードで負ける一番の原因です。

資金10万円~50万円でFXをするなら1000通貨対応のFX会社でトレードすることを強く推奨します。(↓トレーダー目線で使い易いFX会社をまとめています↓)

参考記事:低リスク!資金10万円~50万円&1000通貨でトレードできるFX会社まとめ

FXで長く生き残るにはコツコツ利益を積み上げるのが一番の近道です。