【FX】月曜日の注意点!窓埋めトレード&負けないための戦略とは?
FXトレーダーにとって月曜日は窓開けトレードで爆益が狙える日です。
しかし、一方でストップロスが狩られたり、スプレッドが不安定だったり思いもよらぬリスクが潜んでいる曜日でもあります。
この記事では、月曜日にFXトレードをするうえでの注意点や特徴を解説していきます。
きちんと内容を理解してトレードすれば勝率アップが見込めると思います。
市場オープン時間は?
月曜日の為替取引が開始されると大きな相場変動が起こるので取引開始時間をしっかりと覚えておきましょう。
日本人が口座開設できるFX口座は国内口座、海外口座のどちらを使っているかによって取引開始時間が異なります。
口座種別 | 取引開始時刻 (標準時間) |
取引開始時刻 (サマータイム) |
国内口座 | 7:00頃 | 7:00頃 |
海外口座 | 7:00頃 | 6:00頃 |
実は日本よりも先にニュージーランドのウェリントン市場が5:00(夏は4:00)にオープンしますが大きな値動きはおこりません。
理由は想像ですが、ニュージーランド単体では取引量がとても小さいのと、他地域との時差的な問題で参加者が少ないからだと思います。
一方で、東京市場のオープンが9:00なのに7:00(6:00)から取引できるのは、同時刻にオープンするシドニー市場にオーダーを流しているからだと思われます。
窓開けに注目!
日本勢が取引開始時刻するタイミングで『窓開け』が起きることが有ります。
『窓開け』とは先週の金曜日の終値と月曜日の始値に大きな値差が開くことで、月曜日最初にして最大のイベントです。
地味な時でも数10pips、派手な時は100pips以上も開くことがあります。
開く方向によって呼び方が違っていて、
上方向に開くことを『上窓が開く』
下方向に開くことを『下窓が開く』
と言います。
そして、窓開けで最も興味深い現象が
開いた窓は高確率で埋まる(窓埋め)こと。
この法則を利用した『窓埋めトレード』は数10pipsを簡単に狙うことができるので、重大指標発表時並みにトレーダーの注目が集まる瞬間です。
『高確率』ってどれくらい?
窓埋めが起こる確率を時間軸でまとめると以下のような統計データが出ています。
- 月曜日のうちに窓埋めする確率…85%前後
- 月曜から3日以内に埋める確率…92%前後
- 月曜から金曜までに埋める確率…95%前後
- 期間を定めない場合…99%前後
驚異的な確率に見えますが、当然と言えば当然。
超一方的な直線トレンドが長年続いていない限り、窓開け前のレートに戻らないことなど有り得ないからです。
なので、僕の中では『月曜のうちに窓埋めする確率85%前後』だけを参考にするようにしています。
窓埋めトレードとは?
『窓埋めトレード』は朝の少しの時間だけで数10pips狙える(美味しい)ので、僕も積極的に狙うようにしています(起きていれば…)。
一般的な窓埋めトレードは
開いた窓が埋まる方向にエントリーする手法です。
非常に高い確率で窓埋めが起こるので、窓開けの値(先週の終値)付近で利確を狙います。
(逆に、窓埋めトレードの利確下げを狙ったショートも有効です。)
ただ、『月曜日のうちに窓埋めする確率85%前後』だけを参考にしているので、いくつか注意点があります。
こんな時は窓埋めトレードは避けよう
僕は強い長期トレンドと同じ方向に窓が開いた時は避けたほうが良いと思います。
上の図は豪ドル円の1時間足チャートですが、1円ほど下窓が開いてから3週間経っても窓埋めが起こっていません。
難しいのは、窓埋めが起こった直後は1分足や5分足でエントリータイミングを狙うので、いかにも窓埋めする&一旦底を打ったように見えてしまうことです。
僕の経験上、月曜日のうちに窓埋めしなければ数週間、数カ月戻ってこないことが多い気がするので
月曜日中に戻らなければ損切り
することが多いです。
窓開け狩りに注意!
窓開けはチャンスだけでなく前週から持ち越したポジションが狩られるリスクもあります。
例えば上図の流れで説明すると
- 金曜日にトレンドラインブレイクでロングエントリー
- 損切りラインはエントリーの20pips下に設定
- +60pipsの含み益
- そのまま市場クローズ
- 月曜日に大きく下窓が開く
- レートが付いた-70pipsラインで損切りを食らう
せっかく60pipsも乗っていたポジションが-70pipsで狩られてしまいます。
注文変更は金曜日のうちに
月曜日の窓開け損切りを警戒するなら、金曜日のうちに逆指値注文(損切りライン)を変更しておきましょう。
なぜなら、たいていのFX会社は市場がクローズしている土日は注文変更ができないからです。
ギャンブル的なトレードになってしまうので、やはりデイトレやスキャルのポジションは月曜日に持ち越さず決済した方が無難だと思います。
スプレッド変動に注意
窓開けが終わった後、暫くスプレッドが安定しません。
なぜかというと、大変動した直後はFX会社がスプレッドを調整して自社が負う為替変動リスクを緩和しているからです。
どれくらい開くかというと、
米ドル/円のスプレッドが通常0.2pips(0.02円)なのが瞬間的に7.0pips、酷い時は15.0pipsほど開く場合もあります。
スプレッドが開いていると不利なレートで約定するだけでなく、突発的な値動きが起こる可能性が高いのでエントリーは避けた方が無難です。
僕の経験上、窓開けからスプレッドが落ち着くまでは早くて30分、長くて2時間くらい掛かる場合もあります。
安全にトレードするならスプレッドが落ち着いてからの方が良いでしょう。
(余談ですが、窓開け後のスプレッド変動を利用して市場に参加している個人トレーダーが動かせる値幅を測定することも可能です。)
流れが読みにくい
窓開け以降は非常に地味で値動きが掴みにくい時間が続く傾向があります。
なぜなら、日本以外の国はこれから月曜日が始まるので欧州・NYがオープンするまでは市場参加者が少ないからです。
トレーダーの中には月曜日を『様子見』と決めている人も多く、僕もトレードを控えることが多いです。
土日のファンダに気を付けよう
そんな地味な月曜日で注意しておきたいのは
土日に大きなニュース(ファンダメンタルズ)があれば影響を受けやすいことです。
特に各国要人の発言、選挙、経済政策、紛争、地政学的な問題など世界情勢に大きく関わるような出来事があったら要注意。
ニュースの大きさによっては先週までのトレンドが簡単に転換する事があるので注意が必要です。
参考記事:ファンダメンタルズ分析の意味とは?分析手法と使い方を解説してみる
まとめ
月曜日にトレードするうえでの注意点と特徴を解説してきました。
①取引開始時間
日本時間7:00から取引スタート。
海外口座の場合はサマータイム時は6:00から
②窓埋めトレード
チャンスではあるが同日中に窓埋めしなければ地獄の入り口になることも…
③ポジション持ち越しに注意
金曜日のうちに逆指値を外す等しないと窓開けで狩られることがある。
④スプレッド変動に注意
窓開け後はスプレッドが不安定になる。
落ち着くまで30分~2時間かかることもある。
⑤月曜は読みにくい
取引量が少ないので動きが読みにくい。
無理なトレードは控えた方が吉
窓開けこそ派手ですが、その後はトレンドが表れずポジションを取ってもなかなか利食えない時間帯が続くかもしれません。
流れが読めないと思ったら無理にトレードする必要は無いので『様子見の日』にしてしまう冷静さも必要です。
どうしてFXで勝てないのか?
実効レバレッジが高すぎてコツコツ・ドカンになってませんか?
僕は実効レバレッジ5倍以下のトレードを厳守しています!
軍資金 | 1エントリー | 合計ポジション |
10~50万円 | 1000通貨 | 5つまで |
100万円~ | 10000通貨 | 5つまで |
『自分の資金力に見合わないハイレバトレード』はトレードで負ける一番の原因です。
資金10万円~50万円でFXをするなら1000通貨対応のFX会社でトレードすることを強く推奨します。(↓トレーダー目線で使い易いFX会社をまとめています↓)
参考記事:低リスク!資金10万円~50万円&1000通貨でトレードできるFX会社まとめ
FXで長く生き残るにはコツコツ利益を積み上げるのが一番の近道です。