【FX】ファンダメンタルズ分析はどう勉強すべき?実際なにを見ているの?
ファンダメンタルズ分析って何から勉強したら良いか分からないですよね?
ファンダメンタルズとは世界情勢やニュースなど為替変動に影響を与える情報のことですが、範囲が広すぎるし経済学的な知識が必要そうで敬遠してしまいがちです。
しかし、ファンダメンタルズ分析は相場を多面的に考えて、トレードの計画を立てるのに強力な武器になる手法です。
この記事では、僕が普段のトレード(短期&長期問わず)でファンダメンタルズをどう使っているかを紹介していきます。
ファンダメンタルズ分析をどう勉強していけば良いか?の参考になれば幸いです。
何を勉強したら良いの?
ファンダメンタルズ分析は、世界情勢やニュースなどの情報を収集・整理して相場の方向性を予想する手法なのでテクニカル分析のように予想を数値で視覚化できません。
なので正解がなく非常に曖昧な点があり、『ファンダは○○を勉強したら勝てる』というよりは日々の情報チェックがファンダメンタルズ分析の経験値になっていくイメージです。
しかし世の中には経済情報が溢れすぎていますよね?
なので、僕が毎日チェックしているファンダを紹介します。
普段から勉強(チェック)したらいい情報
①経済指標&要人発言
②資源に関する情報
③株価に関する情報
④世界の『話題の中心』は何か?
僕が毎日チェックしているのは主にこの4つ。
もちろん、情勢によっては他のトピックスも掘り下げて調べたりしますが、まずはこの4つから始めたら良いんじゃないかと思います。
では、順番に見て行きましょう。
経済指標&要人発言
経済指標や要人発言のチェックはファンダメンタルズ分析にはマストです。
というか、経済指標発表&要人発言がある時はトレードを避けるようにしてます。
確かに指標発表後は大きく相場が荒れる可能性が高いので、値動きを読めればめちゃくちゃ儲かるかもしれません。
実際に世の中には『指標トレーダー』と呼ばれる瞬発力系ギャンブルトレーダーも居るようですが相場が荒れる=テクニカル分析の範疇を外れると分かっていて飛び込むのはリスクでしかないからです。
勘違いしやすいファンダメンタルズ分析の『目的』
ファンダメンタルズ分析について理解しておいてほしいのは
目的は『エントリーポイントを探すこと』ではなく『相場の方向性を予想してトレード計画を立てること』だということです。
ファンダメンタルズからトレンドが発生しテクニカル指標に現れる原理を理解していれば、大衆トレーダーがファンダを理由にエントリーしても丁半博打にしかならい理由が分かります。
詳しくは下記の記事で解説しているのでココでは割愛します。
参考記事:ファンダメンタルズ分析の意味とは?
指標発表の立ち振る舞い
ちなみに、僕が指標発表の前に気を付けていること、立ち振る舞いについてまとめておきます。
指標発表でロスカットを食らったトレーダーを何人も見てきたので、リスクを避けるに越したことはありません。
指標発表前に気を付けること
①指標発表前のエントリーは避ける
⇒ただの丁半博打になり火傷する
⇒取れたとしてもラッキーで取れただけで実力ではない。
②発表前にポジションを整理する
⇒短期ポジションがある場合は余程の理由が無ければ決済する。
⇒指標発表の30分前には整理する
③ポジションを持ち越す場合
⇒仮にポジションを持ち越す場合は低レバで。
⇒低レバでなければSLを入れる
資源や株価に関する情報を集める
世界には為替相場の他にも『資源』や『株価』などの大きなマーケットがあります。FXでも各国通貨が影響を及ぼし合うように、資源や株価も為替通貨に影響を与えたり相関関係になったりすることがあります。
また、何かの『キッカケ』や『予兆』が表れていたりするので、日常的にチェックしておいた方が良いファンダメンタルズです。
チェックしたらいい為替相場以外の情報
①原油価格
②金の価格
③日経平均株価
④ダウ平均株価
いずれも世界経済や企業の状態を表す重要なファンダメンタルズです。
これら4つの要素には為替相場との相関、逆相関が起こりやすく、また景気や世界情勢の変化を受けやすい指標です。
経済学の知識は必要なのか?
株価や資源をチェックしろと言われると『経済学的な知識は必要か?』と心配になるかもしれません。
しかし、僕は『経済の知識は持っているに越したことは無いが、無くても問題ない』と思います。
というのもテクニカル分析の知識をいくら詰め込んでもトレードで勝てないのと同じで
経済学をいくら極めても世界経済を完全に予想はできないからです。
世界経済は様々な事情が影響し合って定説通り動かない方が多いです。
ファンダメンタルズは『参考』にする程度で『信用』しきってしまうと痛い目を見てしまうことを覚えておいてください。
為替相場との関係
一般論です。
繰り返しになりますが『参考』程度であって『信用』するものではないです。
ただ、相関関係が表れたり、その逆になったり、普段と違う動きになった時は世界に『何か』が起こっていることを教えてくれるはずです。
特に○○ショックの初動として振れやすいので日々チェックするに越したことはありません。
原油の価格
主な価格指標はWTI(テキサスの先物価格)で国際価格の動向に大きな影響を持っている。
・原油の需要=経済活動が活発なら上がりやすい
・資源国通貨(カナダ、豪)に影響を与えやすい
・産油国は原油を売ったお金で主要国の株式市場に投資する
・原油が安くなると日本の貿易収支が良くなる
ただ、結局は産油国のさじ加減が大きい。
金の価格
貴金属『金』の価格のこと。通貨的価値と稀少的価値の2つの意味を持つ資産。
・金の価格が上がると株価が下がりやすい
・米国の金利が上がると金の価格が下がりやすい
・有事の時の安全資産
金は稀少な金属で安全資産ですが配当や利子を生みません。
日経平均株価
東証一部約2000銘柄のうち225銘柄を対象に算出。Nikkei225と表記される。
・米ドル/円と相関関係になりやすい
・クロス円全てに該当するわけではない
・原油価格と逆相関になりやすい
・世界経済の動向とも関係が深い
・おおむね景気動向と一致している
有事に日銀が介入して買い支えることがある。
ニューヨーク・ダウ平均
アメリカを代表する企業30社で構成された株式指数でDJIと表記される。
・世界的な企業で構成されている
・ダウが下がると各国の株価にも影響を及ぼす
・ダウが上がるとドル円も上がる
・為替相場の天底とタイミングが一致しやすい
世界の『話題の中心』は何か調べる
僕の中ではコレが一番分かり易いです。
色々な経済情報サイトやニュースサイトを見て世界経済の話題の中心は何になっているのか?を確認します。
自分が『重要』だと思っている事件が世界的に見ると大して大きく扱われていなかったり、昨日までその話題一色だった中にポツンとニュースが現れて影響力が大きくなっていったりするので要チェックです。
ニュースがどのように為替相場を動かすのかは『ヘッジファンド』にしか分かりませんが、どの話題を『利用するのか?』『利用しなかったのか?』をキャッチするアンテナになります。
コロナショック発生時のニュースサイト
下の画像は、2020年3月6日時点のBloombergのトップニュースのキャプチャです。
世界の話題はコロナ一色なのが分かります。
他は小さいながらも『サウジアラビアの増産計画』が扱われています。
また、ココには載っていないのですが実はこの日にレバノンがデフォルトしていますが全く扱われていません。
原油先物がマイナス価格突入
そして、下の画像はこの記事を執筆している2020年4月21日のBloombergのトップです。
この日は、原油の先物価格が歴史上はじめてマイナスになった歴史的な日です。
相変わらずコロナのニュースが出ていますが、コロナより原油に関する話題、金正恩が死にそうな話題が大きく出ています。
ココで不思議に思って欲しいポイントは、
3月8日よりもコロナ情勢はより悪化しているのに世界の話題の中心が原油価格や北朝鮮情勢不安による景気の先行き不安にシフトしていることです。
新しいニュースが出てきた、増えて来た時はヘッジファンドの『相場の方向付け』が起こりやすいので、為替の値動きと話題の乖離、変化に気付けるかどうかがポイントです。
まとめ:ファンダは多面的に考える
ファンダメンタルズ分析をどのように勉強するかをテーマに説明してきました。
記事の中で一度触れましたがファンダメンタルズ分析はエントリーポイントを探すのではなく、トレードを計画を立てるために行います。
実際に今現在(4月21日)、ポンド円がダダ下がりですが、テクニカル分析をして上に行くのか下に行くのかを悩んでも仕方が無いです。
ファンダメンタルズ分析
・上に行くとしたら材料は?
・下に行くとしたら材料は?
・今出ている材料はなんだろう?
・なぜポンドも原油に引っ張られる?
⇒下がるor上がるとしたらどこまで?
⇒その時どう行動(トレード)する?
⇒ヘッジファンドは儲けた?損した?
悩むのではなく、多面的に考えてトレードの計画を立てるのがファンダメンタルズ分析です。
最初は慣れないかもしれませんが、テクニカル分析と同じでトライ&エラーを繰り返すことで確実に自分のトレード経験が積みあがりますよ。
どうしてFXで勝てないのか?
実効レバレッジが高すぎてコツコツ・ドカンになってませんか?
僕は実効レバレッジ5倍以下のトレードを厳守しています!
軍資金 | 1エントリー | 合計ポジション |
10~50万円 | 1000通貨 | 5つまで |
100万円~ | 10000通貨 | 5つまで |
『自分の資金力に見合わないハイレバトレード』はトレードで負ける一番の原因です。
資金10万円~50万円でFXをするなら1000通貨対応のFX会社でトレードすることを強く推奨します。(↓トレーダー目線で使い易いFX会社をまとめています↓)
参考記事:低リスク!資金10万円~50万円&1000通貨でトレードできるFX会社まとめ
FXで長く生き残るにはコツコツ利益を積み上げるのが一番の近道です。