【FX】安全な証拠金維持率の目安は?強制ロスカットを食らわないために知っておきたいこと!
皆さんはトレードをする時に安全な証拠金維持率を意識していますか?
取引画面やスマホアプリには必ず『証拠金維持率』が表示されていますが『〇〇パーセント以上を維持しよう』と意識している人は意外と少ないです。
しかし、証拠金維持率は口座残高の殆どを失ってしまう強制ロスカットの執行基準です。
トレードのリスク管理をするうえで大変重要な数字なので、常に安全な証拠金維持率を理解しておきましょう。
この記事では、FX歴15年の僕が普段から意識している証拠金維持率とその理由を解説していきます。
安全な証拠金維持率を守ればどんなショック相場でも乗り越えらるのではないかと思います。
安全な証拠金維持率は?
結論から言うと、安全圏でFXトレードをするなら証拠金維持率は500%以上を維持しましょう。
理由は、500%以上を目安にしておけば最悪の最悪の事態が起こってもロスカットされる可能性が低いからです。
FXで一番怖いのは『ロスカット』=『相場からの退場』です。
もしロスカットで莫大な追証を背負うと本気で人生が終わってしまう
ので笑い事では済みません。
なぜ『安全圏』なのか?
『安全圏』の定義は人それぞれだと思いますが
僕は過去に起こったショック相場の頭から尻尾まで逆張りしても『ある程度耐えられる』証拠金維持率だと思っています。
なぜならFXトレーダーがロスカットを食らうのは平時よりも圧倒的にショック相場が多いからです。
ちなみに維持率500%であれば何もしなくても20~23円の値動きに耐えられます。
ココで過去10年間で起こったショック相場の値動きを見てみると…?
事件 | 発生 | 通貨ペア | 値動き |
コロナショック | 2020.02 | GBP JPY
USD JPY |
約21円(2100pips)
約10円(1000pips) |
アップルショック | 2019.01 | USD JPU
GBP JPY |
約5円(500pips)
約7円(700pips) |
ブレグジット | 2016.06 | GBP JPY
USD JPY |
約32円(3200pips)
約9円(900pips) |
スイスフランショック | 2015.01 | CHF JPY | 約25円(2500pips) |
東日本大震災 | 2011.03 | GBP JPY
USD JPY |
約17円(1700pips)
約9円(900pips) |
ギリシャショック | 2010.05 | AUD JPY
EUR JPY |
約16円(1600pips)
約26円(2600pips) |
リーマンショック | 2008.09 | GBP JPY
USD JPY |
約76円(7600pips)
約20円(2000pips) |
1~2年に1回はショック相場が起こっていることが分かります。
そして20~23円の値動きに耐えられる維持率500%なら
ほとんどのショック相場を耐えられるか、ギリギリ耐えられないかのライン
であることが分かります。
『何もしなければ』なので、適切に損切りをしていけばロスカットを食らわずに済むはずです。
参考記事:生存率UP!強制ロスカット回避法!含み損に耐えるためにやってはいけないことは?
何ロット打てるのか?
では、証拠金維持率500%以上を維持できるロット数はいくつでしょうか?
例を挙げて実際に試算しておきましょう。
取引条件
- 口座残高100万円
- 米ドル/円でトレード
- 1米ドル=107円
- 1ロット=10,000通貨
このとき、
1ロットあたりの拘束証拠金(必要証拠金)
=10,000通貨×107円÷25倍
=42,800円
証拠金維持率の計算は簡単で、ロット数×42800円÷100万円をすればいいだけです。
表でまとめると
取引ロット | 拘束証拠金 | 証拠金維持率 |
1ロット | 42,800円 | 2336.4% |
2ロット | 85,600円 | 1168.2% |
3ロット | 128,400円 | 778.8% |
4ロット | 171,200円 | 584.1% |
5ロット | 214,000円 | 467.3% |
6ロット | 256,800円 | 389.4% |
7ロット | 299.600円 | 333.8% |
8ロット | 342,400円 | 292.1% |
こんな感じ。
表から見るに、証拠金維持率500%以上を維持できるのはMAX4ロット(40,000通貨)までということになります。
資金が10万円~50万円の場合はどうしたら?
1ポジション1000通貨を厳守すれば安全な実効レバレッジでトレードを再現できます。
*1000通貨対応しているFX会社の使用を強く推奨します。
トレードルールに落とし込む
このブログではもうお馴染みになってますが、僕はトレードする際に以下の基本ルールを守っています。
トレードの基本ルール
①原資100万円につき1エントリー1ロット
⇒コツコツ・ドカンしない実効レバレッジ
②同時に持つのは最大5ポジまで
⇒最大1ロットは奥の手で普段使わない
⇒大抵のショック相場に耐えられる
ココまで記事の内容を読むと納得できると思うのですが
1エントリー1ロット厳守、最大5ポジション(平時は4ポジ)までしか持たなければ、ポジポジ病でも無い限り証拠金維持率500%を切りません。
まして適宜損切りすれば大抵のショック相場を乗り越えらる。という作戦です。
まとめ
①安全圏は証拠金維持率500%
⇒ロスカットだけは避けなければいけない
②なぜ安全なのか?
⇒過去の殆どのショック相場に耐えられる
③何ロット打てる?
⇒原資100万円につきMAX4ロット
④トレードルールに落とし込もう
安全圏でトレードするなら証拠金維持率500%を下回らないようにしましょう!
普段ハイレバで取引している人は維持率500%だとロットが少なく感じるかもしれませんが、ショック相場は忘れた頃(と言っても1~2年に1回は来る)にドカンと襲って来ます。
なので平時からロスカットを食らわないことを意識してトレードすることを強くお勧めします。
多額の追証食らうとマジで人生終わりますよ
どうしてFXで勝てないのか?
実効レバレッジが高すぎてコツコツ・ドカンになってませんか?
僕は実効レバレッジ5倍以下のトレードを厳守しています!
軍資金 | 1エントリー | 合計ポジション |
10~50万円 | 1000通貨 | 5つまで |
100万円~ | 10000通貨 | 5つまで |
『自分の資金力に見合わないハイレバトレード』はトレードで負ける一番の原因です。
資金10万円~50万円でFXをするなら1000通貨対応のFX会社でトレードすることを強く推奨します。(↓トレーダー目線で使い易いFX会社をまとめています↓)
参考記事:低リスク!資金10万円~50万円&1000通貨でトレードできるFX会社まとめ
FXで長く生き残るにはコツコツ利益を積み上げるのが一番の近道です。