【FX】トレード勝率や損益率は意図的に改善できるのか?
FXでなかなか勝てず悩んでいるトレーダーは多いと思います。
ずっとチャートと睨めっこしてるのに損切りが先行する&トレードの勝率が50%を切ってしまう…などFXを始めた頃は本気で悩んでしまうものです。
(実際に僕も勝率に悩まされた時期がありました)
この記事ではどうやったら勝率を上げることができるのか?をテーマに、そもそもFXにおける『勝ち』とは何か?『勝ち』をどう定義したらいいか?を解説していきます。
正直な話、FXでお金を稼ぐのにトレード単体の勝ち負けはそれほど重要ではないのです。
FXで『勝ち』とはなにか?
いきなり哲学的な話題になって申し訳ないのですが、あなたにとって『FXで勝った』はどのレベルを想定していますか?
あなたの『勝ち』条件は?
①1回のトレードも負けたくない
②1日単位で負けたくない
③週単位で負けたくない
④月単位で負けたくない
⑤年単位で負けたくない
⑥トレード人生において負けたくない
どうでしょう?
①⇒⑥になるにつれて『勝ち』を判定する期間が長くなるほど難易度が下がって行くのが分かると思いますが、FXの勝率で悩んでしまう原因のひとつは『勝ち』のハードルが高すぎることだったりします。
そして、勝ちのハードルが高いことは自分の実力に対して実現不可能な月利や金額を掲げてしまっていることを意味します。もちろん、誰もが1回のトレード単位で負けないような気概でFXに臨んでいるわけですが、損失を全く出さないトレードなど不可能です。
そもそもトレードの勝率は重要ではない
ちなみに僕は⑤~⑥の『年単位、全期間通して勝てれば万々歳』の感覚でFXをやっているのでトレードの勝率は全く重要視していません。
理由は、FXで稼ぐことに勝率は重要ではないからです。
例えば、勝率9割のトレーダーだとしても1割の負けで資産の全てを失ってしまう『コツコツ・ドカン』ではいくら勝率が高くても意味がありません。勝率10%でも利益が出れば『勝ちトレーダー』だし、勝率90%でも利益が無ければ『負けトレーダー』なのです。
FXで本当の『勝率』とは
僕のなかでFXの本当の『勝率』は『生存率』に近いイメージです。
もちろん勝ちトレードの回数は多いに越したことはありませんが、いかに原資を残したままトレードを続けられるかの方が重要です。
その為には5回、10回連続で損切りしたって利益が残っていれば勝ちトレーダーと胸を張るべきです。
FXの勝率=生存率を上げるには?
では、FXの『勝率』を上げるには、どのようなアプローチでトレードをしたら良いでしょうか?
ココでFXの『勝率』をどう捉えているかで全く違った答えになります。
勝率=トレード単体の勝率を上げるには?
①利益が出たらすぐに利確する
②損切り幅を広くする
③損切りしない
④もっと本気になってチャート分析する
↑上の場合が、だいたいトレード負けている人=トレードの勝敗に拘っている人から返ってくる答えです。
どれも間違っているわけではないのですが、非常に短絡的というか利確&損切りpipsの設定を弄っただけで皆が勝てるのであれば、もっと多くのトレーダーが儲けているはずです。
ちなみに僕はトレードの『勝率』=『生存率』に近い考え方なので、以下のような答えになります。
勝率=生存率を上げるには?
①1回の損切りで資産の大半を失わないようにする
②実力以上の目標を掲げない
③値幅を広く考える
それぞれ順番に解説していきます。
1回の損切りで資産の大半を失わないようにする
FXで勝率=生存率を上げるには、損失を抑えるための資金管理を徹底することです。
FXで損失を抑えるためには
- 損切り幅を狭くする
- ロットを少なくする
の2つ選択肢がありますが、『生き残る』に焦点を当てた場合、単純に損切り幅を狭くしても根本的な解決になりません。
なぜなら、時間軸やpipsを小さく考えるほどトレードのギャンブル性が高くなるからです。例えば、損切り幅を数pipsにして損失額を抑えても、誤差レベルの変動で狩られてしまうので負けトレードが先行してしまいますよね?
となると、残された道は『実効レバレッジを下げる』しかありません。
実効レバレッジを下げて取引するロット数を下げれば、損切り幅に余裕を持たせることができるので、トレードのギャンブル性がぐっと下がります。また結果的に損切りしても1回の損失額を抑えることにも繋がります。
実力以上の目標を掲げない
FXにおいて利益と損失は表裏一体です。
大きい利益目標を抱えることは、逆に大きな損失を被るリスクも増大します。
例えば『ボクシングのチャンプに勝てば1億円貰える企画』で、粋がったヤンキー(素人)が挑戦するもKOされて全国ネットで恥を晒してしまうような感じです。
と、TVを見てる分には笑い者ですが
チャレンジしている当人は『俺なら勝てる』『ワンチャンある』と信じている
ことを忘れてはいけません。
そしてFXで『勝率100%』『日利10%!』みたいな目標を掲げる人は、無謀なヤンキーと同じ『ワンチャンある』感覚でトレードしてしまっています。
テレビの企画なら殴り殺されるリスクはありませんが、FXなら負ければ確実に資産を失います。つまり自分の実力に見合わないチャレンジ(目標)を掲げることはFXにおいて致命的な損失に繋がってしまうわけです。
『自分のトレードの実力』を知る方法については別記事に詳しくまとめているので参考にしてみてください。
参考記事:【FX】スキャルピングの利確と損切りpips数の決め方!誰も教えてくれない勝てない理由とは?
値幅を広く考える
FXはチャートを見る視野(時間足)が広ければ広いほどエントリーポイントが絞られて無駄な取引がグッと減ります。
FXで負け越す人に限って、チャートを見ると『今、チャンスなんじゃないか?』と思ってポジションを取りがちです。
僕が公開しているMyfxbookのトレード履歴を見たら分かると思うんですが、1ヵ月半で35トレード、つまり1日1回未満のトレードです。
なぜこんなに回数が少ないのかというと、エントリー自体は5分足や15分足を使っていますが、レンジやラインを把握するのは1時間足、4時間足、日足レベルを使っているからです。
つまり、数分足のチャートで上がった下がったに振り回されるのではなく、もっと大きな値幅でトレードを考えているわけです。
まとめ
ココまでのポイントをまとめると、僕が『勝ちトレード』を判定する期間を年単位で考えていることに共感してもらえたのではないかと思います。
短期間のトレードで勝った&負けたを論じてもあまり意味が無いのです。
FXで『勝率』を上げるには?
①『勝ち』を判定する期間は長く考える
⇒トレード単体の勝ち負けは重要ではない
②FXの勝率=生存率に近い
⇒利確&損切りpipsの設定だけで生存率は上がらない
③生存率を上げるには?
⇒実効レバレッジを下げる
⇒実力以上の目標を掲げない
⇒値幅を広く考える
結果的に、僕の場合は年単位でプラス収益なら合格点で、実力からの目標としては月利2%⇒年利24%を掲げています。
と思うかもしれませんが、長くFXを続ける=稼ぎ続けることに重点を置くと、だいたいの勝ちトレーダーがこれくらいの数値に落ち着いているんじゃないかと思います。
どうしてFXで勝てないのか?
実効レバレッジが高すぎてコツコツ・ドカンになってませんか?
僕は実効レバレッジ5倍以下のトレードを厳守しています!
軍資金 | 1エントリー | 合計ポジション |
10~50万円 | 1000通貨 | 5つまで |
100万円~ | 10000通貨 | 5つまで |
『自分の資金力に見合わないハイレバトレード』はトレードで負ける一番の原因です。
資金10万円~50万円でFXをするなら1000通貨対応のFX会社でトレードすることを強く推奨します。(↓トレーダー目線で使い易いFX会社をまとめています↓)
参考記事:低リスク!資金10万円~50万円&1000通貨でトレードできるFX会社まとめ
FXで長く生き残るにはコツコツ利益を積み上げるのが一番の近道です。