【FX】正しい環境認識の方法と負けるトレーダーが勘違いしていること

【FX】正しい環境認識の方法と負けるトレーダーが勘違いしていること

FXトレードで勝てない理由を探し求めて『環境認識』に辿り着く人が多いです。

環境認識はFXで有利なトレードをするために非常に重要な分析テクニックで、簡単に言うと『色んな時間足のチャートを参考にして現在のトレンドや位置を把握すること』です。

僕も環境認識を活用することでトレード計画を立てているので局所的なトレードテクニックよりも重要視しています。

しかし、多くのFX関係のノウハウで語られているように、環境認識がエントリーポイントを教えてくれるわけでは無いので勘違いしてはいけません。

この記事では僕が実際に使っている環境認識(マルチタイムフレーム分析)の方法を解説していきます。

そして、環境認識で得た情報をどのようにトレードで活用していけば良い実例で紹介しているので最後まで読んでみてください。

環境認識の方法

環境認識は最近マルチタイムフレーム分析なんてカッコいい名前で呼ばれていたりしますが、要するに色んな時間足でトレンドや状況を確認しろってことです。

トレンドの強さ、向き、レンジに対してどの位置に居るかなどを複数の時間足で確認すればOKです。

方法は沢山あるのですが、この記事では『ローソク足』『MACD』『レンジ』で確認する例を紹介します。

各ローソク足で認識する

一番手っ取り早い方法は各時間足の最新のローソク足を比較することです。

ローソク足は上図のように1時間足1本の中に5分足が12本入っているので各ローソク足が陽線か陰線かを見比べるだけで大まかなトレンドが分かってきます。

時間足 ローソク足 トレンド
月足 陰線 下降
週足 陽線 上昇
日足 陽線 上昇
4時間足 陰線 下降
1時間足 陰線 下降
30分足 陰線 下降
5分足 陰線 下降

各時間足から分かることは?

①スキャル(5分足)
⇒ショート目線

②デイトレ(1時間~4時間足)
⇒ショート目線

③スイング・長期(日足以上)
⇒ロング目線

MACDで確認する

MACDは短期と長期の移動平均線(MA)を加工したトレンド系のテクニカル指標です。

各MAの位置が正(0以上)か負(0以下)かトレンドの方向を、ヒストグラムでトレンドの勢いを確認することが出来ます。

時間足 MA ヒストグラム トレンド
5分足 ややマイナス ゼロ付近 方向感なし
30分足 マイナス ややプラス 下げトレンド終わり?
4時間足 マイナス マイナス 下げトレンド
日足 マイナス マイナス 強い下げトレンド
週足 マイナス マイナス 下げトレンド

各足のMACDとトレンドの捉え方はローソク足とほぼ同じように考えれば良いです。

ちなみに、この表の場合は総じて下げトレンドが強く出ているので、ショート目線で攻めた方がチャンスが多そうだと予想できますね。

レンジやチャネルで認識する

10分足で見た時

10分足で見た時は、133~133.5円のレンジ相場になっているのが分かります。

そろそろレンジの下限なのでロングを狙いたくなるような気がします。

30分足で見た場合

30分足で見た時は、132.4~133.7のレンジ相場になっています。

10分足で見た時はレンジの下限付近だと思っていたのに30分足で見ると中途半端なところに居るのが分かります。

4時間足で見た場合

もっと大きな視点の4時間足で見ると、132~135.5のレンジ相場になっています。

現在のレートが133.2なので、10分足、30分足のレンジの上限は4時間足で観察できるレンジのほぼ中央だと言うことが分かります。

10分足~4時間足で何が分かった?

①10分足基準
⇒レンジ中央よりも下限寄りだ。

②30分足基準
⇒レンジ中央よりも上限寄りだが、ほぼ中央だ。

③4時間足基準
⇒レンジのほぼ中央だ。

環境認識で『勘違い』しがちなこと

最近は色々なトレーダーが『環境認識をしよう』『マルチタイムフレーム分析が大事だ!』と言うようになりましたが、

環境認識は目新しい手法ではなく『トレードの基本』です

なので当然ながら『環境認識=勝てる』ではないのです。

理由は紹介した例を見て気付いた人も居るかもしれませんが

どの時間足に目線を向けて考えるかでショート目線・ロング目線の答えが変わってくるからです。

そして

『どの時間足に目線を向けたら勝てるのか?』

の問いに100%正しく答えることは未来を予言することに等しいので不可能です。

大事なのは『外れた時』にどうするか

びっくり!
びっくり!
ええっ!!?
じゃあ、どうして環境認識するの!?どうやったら勝てるの!?

となるわけですが、、、

環境認識をする目的は『予想が外れても良いようにしておくため』です。

分かり難いと思うので、先ほどのレンジでの環境認識を活かしてロングを狙うパターンを『予想が外れても良いように』計画してみます。

10分足~4時間足で何が分かる?

①10分足基準
⇒レンジ中央よりも下限寄りだ。

②30分足基準
⇒レンジ中央よりも上限寄りだが、ほぼ中央だ。

③4時間足基準
⇒レンジのほぼ中央。

ロングを狙うパターン

【概要】
10分足のレンジ(133~133.5円)の下限でロングを狙う

下がりそうな要素は?
・30分のレンジだとやや上限寄りなので売りの勢いが出そうだ。
・133を割ると132.4まで行ってしまいそうだ。
・4時間のレンジだと132が下限で意識されてそうだ。
133の抵抗は弱いかもしれないので損切りは浅めの方が良いカモ
何ロットで入る?損切りした時の損失はいくら?
損切りしたら132で入り直すのもアリかな

上がりそうな要素は?
・133.5を勢いよく抜けると135.5まで狙えるかも
何ロットで入る?その時の利益は?
・ただ、そもそも132まで落ちてこないこともあり得る
落ちてこなかったどうする?
慌てて飛び付くの?
ロング見送るの?
133.7のレジサポでロング狙いなおす?

こんな感じで、上がったor下がった、上手く行ったor行かなかった場合のトレード計画を環境認識を参考に立案します。

計画しておくことで自分の思惑が外れても冷静に行動することができます

びっくり!
びっくり!
クッソ!環境認識しても外れるじゃん!
ていうか、狼狽して飛び乗って糞ポジ掴んじゃったよ!!

みたいなことが無くなります。

凄く大事なことなのでしつこく言いますが

予想が外れる。手法が効かない。は当たり前です。

『外れた時&当たった時にどうするのか?』

『外れたから破産』『当たったらどうしよう』は論外

わらしべ
わらしべ
相場にテンプレートは当てはまらない。
どう動いても対応できるようにするために『環境認識』をトレード計画に活用しようね。

まとめ

環境認識は決して目新しい手法ではなく基礎知識に近いものです。

非常に有効な分析方法ですが環境認識をしたからといってトレードで勝てるようになるわけではありません。

ここまでのポイントをまとめると

①環境認識とは?
⇒色々な時間足でトレンドや位置を把握すること

②環境認識の方法
⇒ローソク足で比較
⇒MACDで比較
⇒レンジやチャネルで比較

③環境認識は聖杯ではない!
⇒大事なのは計画!
⇒環境認識を参考に計画をたてる
⇒当たっても外れても狼狽えないように

FXで負け続ける人はトレードに聖杯があると勘違いしていて『○○すれば勝てる』『〇〇を使えば勝てる』と妄信する傾向にあります。

なので計画性が皆無でその都度狼狽して決済や損切りを繰り返してしまいます。

環境認識はトレード計画を立てるための道具であり聖杯や必勝法の類ではありません。どのように相場が動いても対応できるようになりましょう!

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僕は実効レバレッジ5倍以下のトレードを厳守しています!

軍資金 1エントリー 合計ポジション
10~50万円 1000通貨 5つまで
100万円~ 10000通貨 5つまで

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参考記事:低リスク!資金10万円~50万円&1000通貨でトレードできるFX会社まとめ

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