【FX】レジサポ転換のエントリーは危険?ダマシ&ストップ狩りが多い理由とは?

【FX】レジサポ転換のエントリーは危険?ダマシ&ストップ狩りが多い理由とは?

レジサポラインの転換点をエントリーポイントにしているトレーダーは多いです。

トレンドの反転、継続を見極めるラインになりやすく、損切りを簡単に決めやすいので僕もよく参考にしています。

しかし、誰もが意識する時間足、日足、週足のレジサポラインはヘッジファンドが揺さぶりを仕掛けて来る可能性が高いです。

なぜなら、レジサポラインはトレーダーのポジションが溜まり易いので絶好の狩場(ストップ狩り)だからです。

この記事では、レジサポラインでトレーダーが狩られる流れを実際のチャートを見ながら解説していきます。

ヘッジファンドの仕掛け方が分かれば、どのようにポジションを持つべきかも分かってくるのでトレードの役に立つと思います。

レジサポラインとは?

まずは軽く『レジサポライン』についておさらい。

チャートには為替市場に参加するトレーダー達が『ここより下には落ちないだろう』または『ここより上には上がらないだろう』と意識したレートがラインとなって現れます。

レジスタンスライン

上値として意識されるのは『上値抵抗線』と言って、レジスタンスラインと呼ばれこともあります。

トレーダーには『このレートより上がらないだろう』もしくは『上抜いたら急騰する』と意識されます。

サポートライン

逆に、下値として意識されるのは『下値支持線』と言って、サポートラインと呼ばれます。

トレーダーには『このレートより下がらないだろう』もしくは『下抜いたら急落する』と意識されます。

レジサポライン

サポートラインまたはレジスタンスラインは、抜かれたあとに性質が転換することが多いです。

上の図のように、左側ではレジスタンスラインとして意識されていましたが、右側では反対にサポートラインとして意識されているのが分かります。

このような線のことをレジサポラインと言います。

レジサポラインは1分足、5分足などの短期でも探せば簡単に見つけられますが、より上位足(長期)のレジサポラインほど強く意識される傾向にあります。

レジサポラインは絶好の狩場

レジサポラインは抜くにしろ抜かれないにしろ、反発or急伸が起こりやすいのでトレーダーがエントリーに利用することが多いです。

しかし、誰でも意識するがゆえにヘッジファンドが小口を狩るために利用することが多いです。

なぜなら、トレーダーのエントリーが集中するということはストップ狩りの効率が良いからです。

ヘッジファンド
ヘッジファンド
雑魚(小口)が集まり易いのでハンティングし放題です。美味しいところを頂きます。

上図はコロナショックの大底(?)を打ってから時間足、日足で確認できるレジサポラインが見事に狩場(下ヒゲを引いた)になった3月25日のチャートです。

黄色で囲った時間帯はロングポジションもショートポジションも狩られたトレーダーが多い場所です。

順番に見て行きましょう。

①レジサポライン付近の動き

上の図は、思い切り下ヒゲを引く前の値動きです。

3月16日にレジスタンスラインとして機能していた130.5円のラインが、24日にはサポートラインとして機能しているのが分かります。

3月19日にコロナショックの底を打ってから『本当に底を打ったのか?』『もう一度底を試すのか?』誰もが見極めたい頃です。

大衆心理は?

ここでの大衆心理は

①上がると思っているトレーダー⇒レジサポラインが近付いたらラインを背にロングしたい

②下がると思っているトレーダー⇒レジサポラインを割ったらラインを背にショートしたい

の2パターンです。

トレーダーの心理が130.5付近にロング、ショート両方のポジションを集め始めてレンジ相場が形成されます。

ヘッジファンド心理は?

対するヘッジファンドはポジションを持たず、大衆がショート、ロングどちら目線かを見極めています。

(どちらのポジションが多く溜まるかを見る)

②上方にレンジブレイク

やがてレンジ上値の131.2をブレイクし、そのまま直近高値の131.425をブレイクします。

ここで大衆心理の総意はロングに決定。

しかし、小口の資金力だけでは走らないのでヘッジファンドによる方向付けが入ります。

小口のトレーダーだけでは動かせない値幅が一気に動いていることが分かります。

わらしべ
わらしべ
便乗してロングで飛び乗る小口がトレーダーが多かったんじゃないかな?

③ドテンショートでロング焼き切り

レートがある程度上がったら、ヘッジファンドが一気にドテンショートを仕掛けます。

ここで、②のレンジブレイクで飛び乗ったロンガ―は真っ先に焼き切られます。

続いて、戻り高値でヘッジファンドが更にショート追加。

レンジ内でロングポジションを持っていたトレーダーのポジションがマイナスに転じて損切りを巻き込みながら①でサポートラインだった130.5を割ってしまいます。

この時の大衆心理としては

もう一度底値を目指すかも

ロングもショートも怖い

が大半だったのではないかと思います。

わらしべ
わらしべ
小口に『ロングもショートも怖い』と思わせることがヘッジファンドの狙い。

④ヘッジファンドの本命ロング

ヘッジファンドの売り浴びせによって130.5のサポートラインを割ります。

すると130.5割れでショートを狙っていたショーターがレジサポ反転ショートを入れ始めます。

この時点でロングを入れるトレーダーはほとんど居ないはずです。)

じわじわと下がり始めたところで、ついにヘッジファンドが本命のロングエントリーを入れてドカーンと反転上昇、小口のショーターが焼き切られます。

以上の流れが、レジサポライン付近で長いひげが生まれた経緯です。

なぜレジサポラインでストップ狩りをするのか?

大切なのは『なぜレジサポラインで狩りにくるのか?』を理解することです。

ただ嫌味で小口を虐めているわけではなく、ヘッジファンドも意図があって仕掛けています。

思い返して欲しいのですが、レジサポラインの130.5を割った時に『誰もロングしたくない』『怖くてロング出来ない』状況だったということ。

ヘッジファンドの狙いはまさにコレで。

誰もエントリーできない所=ヘッジファンドの資金比率が高くなる所=一番美味しい所でエントリーを入れることです。

これはレジサポラインに限ったことでは無く、大勢が意識するラインでヘッジファンドが激しく揺さぶってくる理由です。

そして、誰もエントリーできない所(下ヒゲ)でヘッジファンドに作られた底値は固く、小口トレーダーの資金力だけで割るのは難しいです

わらしべ
わらしべ
結局は、資金力が大きい奴らの掌の上で踊ってるだけなんだよ。

トレーダーの戦略は?

解説してきたとおり、レジサポラインは運よく波に乗れれば大きなpipsを稼ぐチャンスですが、ヘッジファンドが狙いやすい以上ギャンブル性の高いエントリーになってしまいます。

なのでトレーダーが取れる戦略としては

①損切りを浅めにしてエントリーする
狩られるか、狩られないかは確率50%と割り切って損切は浅めに設定しておきます。
伸びればラッキーですが、戻しで狩られてしまうので深追いはしないこと。

②往復取ろうと思わないこと
ヘッジファンドの揺さぶりが始まると、ロングでもショートでも焼かれます。
最初の①のエントリーが外れだったとしてもドテンで挽回しようとは思わないこと。

③低レバを厳守する
レジサポラインは長期で意識されるほどギャンブル性の高いエントリーになります。
損切りされて資産の多くを失うようなレバを張らないこと。
スイングでエントリーする時は想定する底まで落ちても耐えられる枚数に抑える。

僕は全部重要だと思って厳守してますが、特に①のエントリーで1回損切りされてしまったなら絶対深追いしません。

この記事の解説も、物事が終わった後で解説しているから簡単そうに見えるだけで、リアルタイムトレードで状況判断できるかは非常に難しいです。

なので大切なのはどう相場が動いても『生き残るためのトレード』に徹することです。

たまたま上手く行った経験が邪魔をして、トレードスタイルが崩れているようなことにならないように心がけましょう。

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