【FX】実効レバレッジの目安は?実は超簡単な計算方法!
皆さんは実効レバレッジを正しく理解していますか?
FXでは『ハイレバレッジは良くない!』『低レバレッジでやろう!』というワードをよく耳にしますが、要するに『実効レバレッジに気を付けよう』と言っているわけです。
でも、実効レバレッジの計算方法や何倍を目安にしたら良いのかをしっかり理解している人は少ないように思えます。
なぜなら、FXでロスカットを食らって退場したトレーダーは総じて実効レバレッジが高すぎるからです。
この記事では、実効レバレッジの簡単な計算方法と、実効レバレッジ何倍を目安にトレードしたら良いかを解説していきます。
FXの世界で長く生き残るために一番重要なことと言っても過言ではないのでしっかりと理解しましょう。
実効レバレッジとは?
実効レバレッジは『自分の資金力に対して何倍の金額(取引金額)を動かしているか?』を表す数値です。
自分のトレードのリスクレベルを表す目安なので、リスク管理のために常に意識しておくべき数値です。
(紛らわしいですが、FX会社が提供するレバレッジとは全く違うので混乱しないように。)
パッと計算する方法
詳しい計算をしようとすると難しいので単純に覚えるなら
『有効証拠金100万円あたり何ロット張っているか?』
を考えれば簡単です。
例えば、有効証拠金100万円で合計1ロット(10000通貨)のポジションを持っていれば実効レバレッジは約1倍になります。
有効証拠金 | 保有中の取引ロット数 | 実効レバレッジ |
10万円 | 1ロット | 約10倍 |
50万円 | 1ロット | 約2倍 |
100万円 | 1ロット | 約1倍 |
100万円 | 5ロット | 約5倍 |
100万円 | 10ロット | 約10倍 |
500万円 | 1ロット | 約0.2倍 |
本当はもう少し複雑なのですが、だいたい合ってるので普段はこれだけ頭に入れておけば大丈夫です。
真面目に計算するなら?
真面目に実効レバレッジを計算するのはちょっと面倒ですが、知っておいて損は無いので覚えておくと良いです。
計算に必要な情報は以下の3つ
①有効証拠金
口座残高のこと。MT4は有効証拠金と表記される。
②保有中の取引通貨量
ロット数のこと。
国内だと1Lot=10,000通貨
海外だと1Lot=100,000通貨
取引所によって違うので注意。
③保有中の通貨ペアのレート
米ドル/円=107円←これ。
では、例題として
- 有効証拠金=100万円
- 保有ロット=5ロット=40,000通貨
- 通貨ペア=米ドル/円=107円
で実効レバレッジを計算してみます。
①取引金額は?
=50,000通貨×107円
=535万円
②実効レバレッジは?
=535万円÷100万円
=5.35倍
ちゃんと計算した実効レバレッジは5.35倍なので、先ほどの早見表の約5倍とだいたい同じになってますよね。
勘の良い方は気付いたかもしれませんが
『実効レバレッジ』の計算に『取引所の最大レバレッジ』は関係ありません!
ある意味でリスクを勘違いする落とし穴なので忘れないように。
実効レバレッジが高いと何が危ないのか?
あっという間にロスカットされる
実効レバレッジが高いと、ポジションを維持できる値幅が狭くなります。
なぜなら、実効レバレッジが高いほど証拠金維持率の変動が大きいので少しの値動きでロスカットに近づいてしまうからです。
目安で説明すると
実効レバレッジ100倍のトレードは±1円値動きがあるとロスカットされます。
実効レバレッジ1倍のトレードならば±100円値動きが無いとロスカットされません。
国内口座25倍でロスカット50%の場合
有効証拠金 | 実効レバレッジ | 耐えられる変動(目安) | 10pips損切り額 | ロスカ時の損失 |
100万円 | 1倍(1ロット) | ±100円 | 1000円 | 96万円 |
5倍(5ロット) | ±20円 | 5000円 | 90万円 | |
10倍(10ロット) | ±10円 | 10000円 | 80万円 | |
20倍(20ロット) | ±3円 | 20000円 | 60万円 | |
25倍(25ロット) | ±2円 | 25000円 | 50万円 |
*米ドル/円=100円をトレードした場合なのであくまでも目安にしてください。
同じように早見表で見ると分かり易いです。
実効レバレッジが高ければ高いほど相場変動に弱いことが分かります。
例えば値動きが少ないと言われているドル円も1日に1円幅の変動をすることはザラにあります。
平時でも実効レバレッジが高すぎると2~3日でロスカットを食らいます。
無論、コロナショックのようなショック相場が起これば秒殺されてしまいます。
画像はポンド円ですが20円も暴落しているので実効レバレッジが高かったトレーダーはほぼ一掃されています。
冷静な判断ができなくなる
実効レバレッジが高いと少しの変動で抱える含み損益が大きくなるので冷静な判断ができなくなります。
損切りラインは『損切は10pips下に』とか『資金の2%』とか言いますよね?
実効レバレッジが高ければ『資金の2%の含み損』なんて一瞬で抱えてしまうし、『10pipsで損切り』と決めていても額面が大きいので判断が鈍ってズルズルと持ってしまいます。
利確も同じで、数pipsしか動いていないのに含み益の額面が大きいので直ぐに利確しがちになり、結果的にコツコツ・ドカンの典型的なトレーダーになってしまいます。
実効レバレッジは何倍が良いのか?
いよいよ本題です。
ズバリ、FXトレードの実効レバレッジは5倍以下厳守です。
その理由は?
①メンタルに優しい
10pips動いても100万円に対して約0.5%なのでメンタルがキツくないです。
②耐えられる値幅が広い
5倍なら20円の変動に耐えられます。
今この瞬間にコロナショック並みの暴落が有っても耐えられます。
③生き残ってる人は実効レバレッジが低い
経験則ですが長く生き残っているトレーダーは総じて実効レバレッジが低いです。
資金を溶かしては元も子もありません。
『5倍以下厳守』と書きましたが、僕はめちゃくちゃ慎重派なので平時は実効レバ4倍以下に抑えます。
ほんと、ハイレバトレードはギャンブルなので低レバを徹底してトレードしましょう。
どうしてFXで勝てないのか?
実効レバレッジが高すぎてコツコツ・ドカンになってませんか?
僕は実効レバレッジ5倍以下のトレードを厳守しています!
軍資金 | 1エントリー | 合計ポジション |
10~50万円 | 1000通貨 | 5つまで |
100万円~ | 10000通貨 | 5つまで |
『自分の資金力に見合わないハイレバトレード』はトレードで負ける一番の原因です。
資金10万円~50万円でFXをするなら1000通貨対応のFX会社でトレードすることを強く推奨します。(↓トレーダー目線で使い易いFX会社をまとめています↓)
参考記事:低リスク!資金10万円~50万円&1000通貨でトレードできるFX会社まとめ
FXで長く生き残るにはコツコツ利益を積み上げるのが一番の近道です。