【FX】低レバレッジのメリット!ハイレバトレードが危険な理由
FXトレーダーには実効レバレッジを目一杯上げるハイレバトレーダーと真逆を行く低レバトレーダーの2種類が居ます。
『どちらが正解か?』『どちらが儲かるのか?』がよく議論されますが僕は絶対に低レバでトレードすることを推奨します。
理由は、儲かる&儲からないの単純な話ではなく、低レバを守ることでトレードが上達しやすかったり、万一の破産リスクを回避できるからです。
この記事では、低レバレッジのメリットとハイレバトレードが危険な理由をまとめていきます。
僕も『超』がつく低レバトレーダーなのでFXで生き残るためのヒントになれば幸いです。
間違えても致命傷にならない
低レバレッジのトレーダーとハイレバトレーダーでは戦略の幅が全く違います。
ハイレバレッジだと耐えられる値動きが狭いので『勝つか負けるか』のギャンブル的な判断を瞬時に行わなければいけません。
対して低レバレッジなら落ち着いて的確な判断を下すまでの猶予(値幅)が十分あり、また選択肢も多いです。
ハイレバトレーダーの選択肢
①損切りする
②イチかバチかのナンピンをする
⇒この判断を瞬時に行わなければいけない。
⇒間違えると致命傷になる
低レバトレーダーの選択肢
①損切りする
②十分に値幅を空けてナンピンする
③スイングに切り替える
④情勢が収まるまでステイする
⇒落ち着いて冷静な判断を下せる
⇒間違えても致命傷にならない
しかも、低レバレッジなら仮に1回目の判断を間違えても致命傷になりません。
『落ち着いて判断を下せて、間違えても致命傷にならない』
9割以上が負けてしまう(間違える)FXの世界で、間違えても致命傷にならない低レバのアドバンテージはかなり大きいです。
正しい成功体験を積み重ねやすい
ハイレバトレーダーは含み損が凄い勢いで増えるのでトレード目線を間違う以外の理由(含み損、証拠金維持率)で損切りを余儀なくされることが多々あります。
ゆえに根拠ある成功体験と失敗体験を積み重ねることが難しくトレードがなかなか上達しません。
また、ハイレバはFXに対する考え方が利益優先になりやすいので、失敗トレードを振り返っても根拠の無い『たら・れば』分析になりがちです。
例えば上図のチャートでロングで入ったが、含み損が大きくて損切りしてしまったケースを考えてみます。
結果的に『ロング目線は正しかった』わけです。
低レバでトレードしていれば10~20pips振られても含み損が資産の2%を超えることはなく、難なく利確して成功体験に出来る相場です。また、仮に損切りしても『ルール通り損切りしたからむしろ成功トレード』と納得できるはずです。
しかし、利益優先だとそうはいきません。
利益優先でトレードを振り返ると?
⇒もう少しエントリーを待っていれば爆益だった
⇒損切りせずに握っていれば爆益だった
⇒耐えられる資金力があれば爆益だった
⇒自分の実力を信じていれば爆益だった
『ルール通り損切り出来た』と素直に納得しにくい。
利益重視でFXを考えてしまうと『たら・れば』ばかりで何の根拠もない考察になりがちです。
今回の失敗トレードの理由は単純に『ロットを張り過ぎて含み損が多くなりすぎただけ』であり、せっかくトレード目線が合っていて成功体験を積めた機会を自分で逃してしまっています。
しかも、『握っていれば勝てた』な分析を次のトレードでやってロスカット…みたいな事になっては悔やんでも悔やみきれません。
スイングトレードができる
実効レバレッジが高いとスキャルかデイトレしか出来ませんが、低レバレッジなら『スイングトレード』に挑戦することができます。
スイングトレードは取引時間に常にチャートに張り付いている必要が無いのと、狙えるpipsが大きくなるので是非習得してほしいトレード手法です。
実際に僕もスキャル&デイトレの利益をスイングトレード口座に回して複利でトレードしていくスタイルです。
低レバだからこそ何十円の値動きの中でもリスクを抑えて利益を狙っていくことができます。
参考記事:FXスイングトレードの手法と極意!値幅を想定したテクニカルを使わないトレード理論とは?
追証が発生しにくい
低レバレッジでトレードしていれば急激な変動が起こっても追証が発生し難いです。
FXで何よりも回避しないといけないのは『追証』で、言うなればFX会社への借金です。
と考えそうですが、実際に急激な変動で追証を食らって破産する人が定期的に出てしまうのがFXの怖い所です。
本来なら含み損が膨大になるとマージンコール(追加入金依頼の通知)を経て強制ロスカット(全決済)が行われます。なので、相場の変動が緩やかであれば少額ですが口座残高が残って借金は発生しないはずす。
しかし、2019年初頭のアップルショック(フラッシュクラッシュ)のように一瞬で5円も下がると決済が間に合わず口座残高がマイナスになってしまいます。
そしてマイナス分はFX会社への借金となり返済義務が生じてしまうのです。
仮に、アップルショック(5円下落)の時に原資100万円で各実効レバレッジでの損失を表にすると
実効レバレッジ | 取引量 | 500pips損失 |
1倍 | 10,000通貨 | 50,000円 |
5倍 | 50,000通貨 | 250,000円 |
10倍 | 100,000通貨 | 1,000,000円 |
20倍 | 200,000通貨 | 2,000,000円 |
単純計算ですが、実効レバレッジ5倍以上は強制ロスカットで追証が発生していた可能性があります。
怖いのは、アップルショックのようなフラッシュクラッシュは世界情勢とは関係なく『いつ起こるか』が分からないことです。
多額の追証を背負うと本気で人生が終わってしまうのでマジで気を付けないといけません
資金が10万円~50万円の場合はどうしたら?
1ポジション1000通貨を厳守すれば安全な実効レバレッジでトレードを再現できます。
*1000通貨対応しているFX会社の使用を強く推奨します。
まとめ
僕はFXで長く生き残るには低レバを厳守することと考えています。
ここまでのポイントをまとめると
低レバのメリット
①間違えても致命傷にならない
⇒落ち着いて冷静な判断を下せる
⇒ハイレバは間違えると致命傷
②正しい成功体験を重ねやすい
⇒何がダメだったのか?を正しく分析できる
⇒ハイレバは『たら・れば』になりやすい
③スイングトレードができる
⇒狙えるpipsが大きくなる
④追証が発生しにくい
⇒追証だけは絶対に避けないとダメ
『FXは人の逆を行け』と言われているように、9割の人間が負ける=『利益(リスク)を優先する』ならば、その逆の『低レバを徹底』を行けば自然と生き残る道が開けます。
この記事の他にも低レバの優位性について解説している記事がたくさんあるので是非参考にしてくださいね。